AZP(Anatomic Zero Position)とは、解剖学的肢位のことで頭が体の中心線上にあり、肩甲体が左右対称で水平に横一直線となり、上肢は肘を伸展させて掌がが前方を向き、下肢は大腿骨から足関節まで平行を保ち、足幅が14cmで、足の第3趾が前方を向く姿勢の事で、重心が0(ゼロ)ポイントに来る肢位の事である。
※変形徒手矯正術とは
関節拘縮を起こした関節に対して、AZP理論に基づき、関節の形状や筋肉の形状を
徒手により正しい一(AZP)に矯正していくテクニック
※関節拘縮とは
筋萎縮等が原因で関節の動きが制限され、関節が正しい位置(AZP)からかけ離れ、
関節を構成している組織や関節の形状が変形を起こしている状態。
変形徒手矯正術の治効例
①床ずれを防ぐための体位変換が出来るだけの関節拘縮の改善や衣服の着脱が出来るだけの関節可動域の確保、清潔保持のための最低限の可動域確保などができれば、ADL(日常生活動作)が目覚ましく改善する。
②今まで歩行が出来ていたのに、バランスが保てず寝たきりに進む患者に対して、筋肉に余分な負担をかけさせない肢位に姿勢を矯正させ、体重を利用して“骨”に体重をかけさせて関節を動かす筋肉の強化を図り、再び自力での座位保持、自力での立位へ移行が出来るようになれば、残された人生のQOL(生活の質)が向上する。
③片麻痺の後遺症のように筋肉の萎縮により、関節の想定外の一方的な強い力で痙縮し、関節の動きを不正常に阻害させている場合でも、正しい方向に関節を矯正し筋肉を屈伸させると筋肉の緊張が改善され、血行促進が図れ、安楽の肢位が保てれば関節拘縮の進行を防ぐ事が出来る。
関節リラクゼーションテクニックとは
AZP(Anatomic Zero Position:解剖学的肢位)理論に基づき、関節運動を利用して、
筋肉を安全に効率よく動かすテクニック。
筋肉のポンプ作用により血流を改善し、関節を構成している組織全体に酸素と栄養を送り、
組織の活性を図るテクニック。
生体に必要最低限の刺激を与える事により、生体に拒否反応を起こさせずに
生体レベルそのものを活性させる事の出来るテクニック。
※関節拘縮を起こしている筋や関節を構成している組織全体の萎縮が改善されれば
関節拘縮そのものが改善へと向かう
下肢の関節リラクゼーションテクニック
①足趾の関節リラクゼーションテクニック
②中足骨間の関節リラクゼーションテクニック
③足関節の関節リラクゼーションテクニック
④膝関節の関節リラクゼーションテクニック
⑤股関節の関節リラクゼーションテクニック
⑥ストレスフリーでの股関節の運動テクニック(50回キャンペーン)
⑦骨盤および背腰部のリラクゼーションテクニック
⑧下肢の屈伸運動テクニック
上肢の関節リラクゼーションテクニック
①肩甲胸郭関節のリラクゼーションテクニック
②肩甲帯のリラクゼーションテクニック
③肩関節のリラクゼーションテクニック
④肘関節のリラクゼーションテクニック
⑤手関節のリラクゼーションテクニック
■西村久代の足関節のリラクゼーションテクニック紹介の動画です。